BGM・効果音の選び方と著作権
Yukkurigen で使える BGM・効果音の権利関係と、クレジット表記・外部素材持ち込み時の注意点をまとめて解説します。
最終更新: 2026-07-02T00:00:00.000Z
ゆっくり動画の BGM・効果音は、動画の雰囲気を決める大切な要素であると同時に、著作権トラブルの原因になりやすい部分でもあります。この記事では、Yukkurigen に用意されている素材の権利関係と、安心して運用するためのポイントを解説します。
なぜ BGM・効果音の著作権が重要か
YouTube で収益化を目指すチャンネルにとって、音源の権利は「知らなかった」では済まされない領域です。権利処理が不十分な音源を使うと、次のようなリスクがあります。
- Content ID による申し立てで、動画の収益が権利者側に移る
- 著作権侵害の警告(ストライク)が累積すると、チャンネル停止につながる
- 収益化審査(YouTube パートナープログラム)で不利になる場合がある
特にゆっくり動画は投稿本数が多くなりがちなので、1 本ごとに権利を確認する運用ではなく、「最初から権利的に安全な素材だけを使う」体制を作っておくことが重要です。
Yukkurigen が用意しているフリー素材
Yukkurigen のエディタから選択できる BGM・効果音は、いずれも規約上 YouTube での商用利用(収益化を含む)が認められている素材です。

標準搭載の BGM・効果音は「素材管理」画面から一覧で確認できます
- BGM: DOVA-SYNDROME 掲載楽曲、および こおろぎ 様の楽曲
- 効果音: 効果音ラボ の素材
これらは Yukkurigen 内で選択して使う限り、追加のライセンス購入や個別許諾は不要です。ただし各配布元の利用規約は変更されることがあるため、大きく運用方針を変える場合(素材単体の切り出し配布など、動画利用以外の使い方)は配布元の規約を直接確認してください。
なお、立ち絵素材(坂本アヒル 様、いらすとや 様)にも同様に利用条件があります。音声・画像を含めた素材全体のクレジットをまとめて管理すると運用が楽になります。
クレジット表記の書き方(概要欄フォーマット)
多くのフリー素材は「クレジット表記推奨」または「表記必須」です。表記が任意の素材でも、書いておくことで視聴者や権利者からの問い合わせを減らせます。YouTube の概要欄に、次のようなフォーマットで記載するのが一般的です。
【使用素材】
音声: VOICEVOX(ずんだもん、四国めたん、春日部つむぎ)
BGM: DOVA-SYNDROME(https://dova-s.jp/)
BGM: こおろぎ 様
効果音: 効果音ラボ(https://soundeffect-lab.info/)
立ち絵: 坂本アヒル 様 / いらすとや 様
運用のコツは以下の通りです。
- 上記のようなテンプレートを一度作り、チャンネルの「概要欄デフォルトテキスト」に登録しておきます
- 動画ごとに使った素材が変わる場合のみ、該当行を追記・削除します
- VOICEVOX キャラクターは「VOICEVOX:ずんだもん」のようにキャラクター名込みでの表記が求められているため、使用キャラクターを漏らさず記載します
外部 BGM を持ち込む時のチェックリスト
Yukkurigen 標準以外の BGM をアップロードして使う場合は、投稿前に次の点を確認してください。
- 商用利用の可否: 「個人利用のみ可」の素材は収益化チャンネルでは使えません
- YouTube での利用可否: 規約に YouTube・動画投稿サイトでの利用条件が明記されているか
- クレジット表記の要否: 必須の場合は表記方法(名前・URL)の指定を確認します
- 改変の可否: フェードやループ加工が禁止されていないか
- Content ID 登録の有無: フリー素材でも Content ID に登録されている楽曲があります。配布ページに記載があることが多いので確認します
- 配布元の信頼性: 「フリー BGM 詰め合わせ」のような再配布サイトは、権利者本人の配布ではない場合があります。必ず一次配布元から入手します
市販曲・アニメ・ゲームの BGM は、たとえ短時間でも原則使用できません。「他のチャンネルが使っているから大丈夫」という判断は避けてください。
YouTube Content ID との付き合い方
Content ID は、YouTube が動画内の音源を自動照合する仕組みです。申し立てを受けると、動画の収益が権利者に分配されたり、地域によって視聴がブロックされたりします。
押さえておきたいのは次の点です。
- Content ID の申し立て(クレーム)は、著作権侵害の警告(ストライク)とは別物です。申し立て自体でチャンネルにペナルティは付きません
- フリー素材でも、権利者が Content ID に登録している場合は申し立てが発生することがあります。規約上正当に使っていれば、YouTube Studio から異議申し立てが可能です
- 誤検出(別の曲と誤認される)もまれに発生します。この場合も異議申し立てで解除できるケースが大半です
異議申し立ての際は、使用素材の配布ページ URL と利用規約の該当箇所を提示できるよう、動画ごとに使用素材を記録しておくとスムーズです。概要欄のクレジット表記が、そのまま記録代わりにもなります。
違反した場合に起きること・対処法
権利処理に問題があった場合、段階に応じて次のような影響があります。
- Content ID の申し立て: 該当動画の収益化が制限されます。正当な利用であれば異議申し立て、そうでなければ該当音源の差し替え(YouTube Studio の音声消去ツールで BGM のみ削除できる場合があります)で対応します
- 著作権侵害の警告(ストライク): 権利者が削除依頼を出した状態です。90 日で失効しますが、3 回累積するとチャンネルが削除されます。心当たりがある場合は該当動画を自主的に見直してください
- 収益化の停止・審査落ち: 権利侵害コンテンツが多いと判断されると、パートナープログラムの審査に影響します
万一問題が起きたときの基本方針は「争う前に事実確認」です。使用した素材の配布元と規約を確認し、正当であれば根拠を添えて異議申し立て、グレーであれば速やかに差し替える、という判断が安全です。
Yukkurigen 標準の素材だけで制作している限り、上記のトラブルが起きる可能性は低く抑えられます。外部素材を増やすほど確認コストが上がるため、まずは標準素材を中心に運用を安定させてから、少しずつ持ち込み素材を増やしていくことをおすすめします。